茨城県牛久市出身、田子ノ浦部屋は稀勢の里です。
僕は彼の引退でいちじるしく身体にダメージを受けている、
シナリオライターの渡辺僚一です。
すみっこソフトの
『はるまで、くるる。』や『なつくもゆるる』『あきゆめくくる』。
spriteの『蒼の彼方のフォーリズム』
などでシナリオを担当しています。
あと意外というと変かもしれませんがフロントウィングの『魔界天使ジブリール4』にも参加してます。
特殊なエロシーンを幾つも書いてストレスで髪の毛がごっそり抜ける経験をしました(毛はすぐに生えました)。
抜きゲーは苦手なのかもしれませんが、またいつか書いてみたいです。がんばります。
不思議な世界で、少年少女が右往左往する作品を書くのが好きです。
あとリノリウムの廊下と書くのが好きです。
リノリウムと書くと凄く気持ちいいです。
本当ならリノリリリュウムと書きたいくらいです。
世の中にプレッパーズという世界の終わりに備えている人々がいる、ということを知ったことです。
僕も世界の終わりが恐いので、これはなんとかしないと、という気持ちがありました。
だから究極的な世界の終わり、つまり宇宙の終わりを書こうと思いました。あらゆる物質が崩壊する、無量大数年後の未来、10の88乗年後の未来を舞台にしたのが『なつくもゆるる』です。
そういう状況の世界の終わりを回避する方法、というのはそこで考えて、安心してました。
でも、気づいたんですよ。
遠い未来じゃなくて、明日の終末はどーするんだよ! と。そう考えたら、夜眠ることもできないですよ。
明日、来る終末はどうするんだ! というのがこの作品です。
明日、終末が来たら、缶詰を抱えるしかないんじゃないかなって。そこからどうやって生きていこうかな、と。
そういう所から生まれた作品です。
というのは、後から考えたことで、
コンビニで鯖缶を買っている女子高生の映像が、
ふと、頭の中に浮かんで⋯⋯。
いいな、と思ったので、どうやって彼女を使おうかな、
とうなっていたら、出てきたのがこの作品です。
作業時間は日によって違いますが、自宅作業なので基本的にずっとパソコンに向かってはいます。
書いていて楽しいのは、キャラクターが動き始めて、どんどん僕の想像を超えていく時です。
僕は憑依型のライターなので、自分で書いているというより、キャラクターが書いてくれてる、という感覚です。
キャラクターが僕を超えていく時が最高に楽しいです。
大変なのは尿意ですね。没入してるのに尿意で書くのを中断しなきゃいけないじゃないですか。なんで、おまえなんかに! って思いますよ。
起きる時もだいたい尿意ですからね。
なんでおまえが僕の執筆も睡眠もコントロールしてんだよ、と激しい怒りをおぼえます。
彼の初恋は幼少の頃に経験した台風です。
初恋が台風の男の子! というアイディアは昔からあって、それを書いてみようかと。彼は、荒野を目指す男の子です。
あっ、話は変わりますけど『少女たちは荒野を目指す』が出た時、頭が砕け散るかと思うほど嫉妬しました。血涙は流しました。
五木寛之の『青年は荒野をめざす』があって、
吉野朔実の『少年は荒野をめざす』があって、
いつか立派になったら僕は『少女は荒野をめざす』を書こうって決めていたのに!
今も歯が全部、砕けるほど悔しいです。
でも、こういうのは早い者勝ちだからどうしようもないです。
(悔しいけど『少女たちは荒野を目指す』はおもしろかったです)
缶詰をコンビニで買って、イートインで食べる女の子です。
彼女は終末をおそれるのではなくて待ち望んでます。
別にいじめられているわけでもなく、生活に不満があるわけでもなく、それでも終末を待ち望むってどういう気持ちなんだろう、って考えてたら勝手に動き回ってました。
更紗さんと対になる、終末に敵対する女の子です。
とにかく前向きに生きる、という性格です。
更紗の対になる人物を考えていたら誕生しました。
元気なのでよく喋ります。
ちょっと落ち着け、と僕が思っても喋るので、彼女の制御に悩んでいます。
長いものってカッコイイです。
手足の長い女の子って可愛いですし、首が長い女の子も好きです。
長いっていいよなー、と思う気持ちから生まれたキャラです。
カッコイイ女の子は下ネタを言う、
という僕の価値基準に準じて、下ネタを言います。
あとカッコイイ女の子は主人公のことをキミといいます。
ちんこー!
謎のお姉さんです。彼女とツバキは作品の裏面担当です。なんか裏で動き回る冷酷だけどちょっと打たれ弱いお姉さん。
任侠系の方々や、公安の方々とお喋りしているらしい人です。
恐いお姉さんはアナルが弱いとよくいいますが、彼女にアナルシーンはないと思います。
ただアナルを責めるシーンはあります。
烏森さんにアナルを責められる人です。
いつも死ぬことを考えてます。それは後ろ向きの死ではなくて、自分の命をどう使うか? という積極的な気持ちです。
死ぬ寸前まで、死にあらがうために、死について考えています。
隆慶一郎の『死ぬことと見つけたり』は本当の意味で死ぬのが恐くない主人公が暴れる作品なんですが、こういう人間が現代にいたら果てしなく面倒だろうな、と思ったところから生まれたキャラです。
明るく楽しい日常と終末が迫ってくる非日常。それが次々といれかわっていく所かもしれません。
がちっと、左四つに組んで、そのままじっくりと押し出す、全盛期の稀勢の里のような作品にしたいです。
舞台となる西川市のモデルは飯能市です。
僕が住んでいるから、という安易な理由です。
『ヤマノススメ』と被るのはどうなんだろう? という不安は少しありましたが、安易さには勝てませんでした。
背景写真を簡単に撮りに行けますからね!
なので飯能市内に来ると今作と同じ背景が見れるかもしれません。
『ヤマノススメ』の聖地巡礼のついで探してみたらおもしろい⋯⋯かもしれません。
なんかこう、ライターさんの起用に特徴のあるブランドだな、と思っていました。
攻めている姿勢が素敵だな、と。
まぁ、そうじゃなきゃ、僕がって気もしますし。
何かアレなアレですけども!
ファッキンシルプラわ~。
がんばって製作してますので、期待して待っていてください!
一番、おもしろいシナリオになるようにがんばります!