企画・シナリオを担当させていただきましたかずきふみです。
シルキーズプラスさんで書かせていただくのは『あけいろ怪奇譚』以来、約三年ぶりになりますでしょうか。
お久しぶりです。
『景の海のアペイリア』以降からシルキーズプラスさんのゲームに触れられた方ははじめまして。
今後ともよろしくお願いいたします。
抜きゲーっぽいもの、昔ながらの探索要素があるものを作りたいなと前々から思っておりまして、企画を持ち込ませていただきました。
『あけいろ怪奇譚』では大量に分岐させてテキスト量が膨れ上がり、死にかけました。
今回も探索要素ということで、「どの順で調べるか」であったり「調べる前後のキャラクターの反応の変化」であったり、大量のテキストが必要になることが予想されました。
こういったジャンルは未経験なこともあって、(フルプライス規模で作ったら制作期間二年とか必要なんじゃ⋯⋯?)という懸念から、ロープライス規模でお願いしました。
こういうアドベンチャー+αのシステムは実現がなかなか難しくおいそれと提案できないのですが、シルキーズプラスさんは実績のあるプログラマーさんが在籍されていますので、あっさりオッケーしていただけました。
シルキーズプラスさんありがとうございます。
システム面でオッケーが出たあと世界観の構築に入ったのですが、せっかくなので過去作から引き継ぐことにしました。
ただ過去作プレイ必須にはしたくなかったので、ストーリー自体はどの作品とも繋がっていません。
どなたでも気軽に安心して楽しめることを大前提に、制作はスタートしました。
ロープライス作品ということで、アンネリーゼがメイン&単独ヒロインとなります。
そのため期待していただいている方には申し訳ないですが、Hシーンがあるのはアンネリーゼのみです。
アンネリーゼの魅力を伝えることに注力したかったので、使えるリソースは可能な限りアンネリーゼにつぎ込むことにしました。
Hシーンは全8つ、挿入なしで終わるシーンが2つあるので、それを抜くと6つになります。
アンネリーゼは非常に積極的で、ゲーム中にたびたび「お誘い」があり、Hシーンは全編を通してコンスタントに発生します。
最初のHシーンは、たぶんプレイ開始して30分くらいでたどりつくのではないでしょうか。
エッチなだけでなく、元気で明るくボケもツッコミもこなすとても賑やかな子なので、きっと好きになっていただけると思います。
僕自身、書いていて楽しいキャラでした。
差分上限数の都合からキャラクターは基本的に同じ服を着続けることになるのですが、今回はアンネリーゼ単独ということもあり、差分をすべて彼女につぎ込むことができました。
きみしま青先生がたくさんの服装を描いてくださったので、アンネリーゼの七変化をぜひ楽しんでいただきたいです。
表情もコロコロ変わりますよ!
その他のキャラについては、「どういった人物なのか」「本名は?」「なぜこのマンションに?」「死因は?」などなどを明らかにしていくことがゲームの根幹にあったりしますので、ここで詳細に触れることは避けさせていただきます。
また、わけあって公式サイトには記載していないキャラが数名おります。
そちらもおいおい明らかになると思いますので、お楽しみに。
今作は「アンネリーゼとのイチャイチャ」がメインコンセプトでして、背後になにやらきな臭い事件があったり、一応「調査に集中してお誘いを断る」なんて選択肢もあるのですが、ひとまずはなにも考えず天真爛漫できまぐれな彼女との同居生活を楽しんでいただければと思っております。
ただ企画を出した私がいうのもなんですが、イチャイチャしたいのにその合間に入る調査シーンが邪魔だよな。CG回収のための周回大変だよな。なんて思ってしまいまして、ワンボタンでHシーンを全解放できるようにして欲しいとシルプラさんにお願いしておきました。
俺はストーリーよりもエチエチな絵とボイスが楽しみなんだ! という方にもバッチリ対応させていただきますのでご安心くださいませ。
とはいえ調査シーンを手抜きしているわけではなく、会話パターンを豊富に用意しておりますので、スッキリしたあとにゆっくりとそちらも拾っていただけるとうれしいです。
あと、ストーリーは繋がっていないと先ほど申しましたが、過去作を遊んでいただいた方がニヤリとできる要素を入れてありますので、その点もぜひ楽しみにしていただければと思います。
私のロープライス作品ということでシリーズ物を連想されるかもしれませんが、『きまぐれテンプテーション』は今回で完結です。
アンネリーゼの魅力をこの一作に全部突っ込む! というつもりで書きました。
本編は既に書き終えて、あとは細かな部分と全体的なブラッシュアップを残すのみとなっております。
みなさんに楽しんでいただけるよう引き続きがんばりますので、発売までもうしばらくお待ちくださいませ!